物語のクライマックスにおいて、タコピーはついに自らの致命的な過ちに突き当たる。自分が「しずかちゃんのため」と信じて行ってきたすべてが、彼女の叫びに耳を傾けず、ただ自分のエゴを押し付けていただけだったという「原罪」の覚醒だ。
記憶を保持したまま過去へ戻れるハッピーカメラの最後の機能。タコピーは自らの存在そのものを代償として差し出し、2016年8月の過去へと世界線を再構築する決断を下す。
タコピーという「超自然的な解決策(異星人)」が跡形もなく消え去った世界。そこには魔法の道具も、一発逆転の奇跡も存在しない。しかし、それこそが子どもたちが残酷な現実と生身で対峙するために必要な、唯一のスタートラインだった。