メディア展開のダイナミズムも見逃せない。今回の極秘プロジェクトには、地上波の雄であるTBSテレビが深く関与しているとされる。長年のドラマ制作で培われた圧倒的なストーリーテリングと鋭いキャスティング力、そして劇場公開を見据えた緻密なサスペンス映画の設計が見事に融合しているのだ。
観客の心理を極限まで揺さぶる伏線の配置、そして画面を支配する張りつめた空気感。テレビ局が持つ強固なプロデュース能力と、インディペンデント映画のような尖った演出手法が組み合わさることで、従来の邦画サスペンスにはなかったスピード感とスリルが生まれようとしている。関係者によれば、脚本の改訂はすでに十数回を超えており、クライマックスの展開については最高幹部しか知らない徹底した情報管理が敷かれている。