四つ玉のルールは、大きく分けて伝統的な日本ビリヤード協会(NBA)の公式基準と、韓国のビリヤード文化で主流となっている韓国式ルール(サグ / 4구)の2種類が存在します。どちらのルールでプレーするかによって、攻め方やリスク管理が大きく変化します。
1. 日本式(NBA基準)の得点計算システム
日本国内で広く採用されている標準ルールでは、自分の手球を1ストローク撞き、以下のいずれかの条件を満たすと「1点」が加算されます。
- 条件A(赤赤):手球が「赤玉」に当たり、その後もう1つの「赤玉」に当たった場合(1点)
- 条件B(赤白):手球が「赤玉」に当たり、その後「相手の手球(白玉)」に当たった場合、またはその逆順で当たった場合(1点)
得点に成功したプレイヤーは続けて次のショットを撞く権利(イニング継続)を得ます。どちらの条件も満たせなかった場合、または的球に1個しか当たらなかった場合は「無得点」となり、相手にターンが交代します。あらかじめ設定した「規定スコア(持ち点)」に先に到達したプレイヤーが勝利となります。
2. 韓国式四つ玉(サグ)のルールと特徴
韓国のビリヤード場(タン球場)で国民的ゲームとして親しまれている「サグ」は、よりスリリングなペナルティ規定とフィニッシュ条件が設定されています。
- 得点条件:手球で「赤玉2個」のみに当てた場合のみ得点となる(白玉に当ててはならない)。
- ファウル減点:手球が「相手の白玉」に直接当たってしまった場合、即座にペナルティとして持ち点がマイナス(通常1点または10点減点)され、ターンも交代する。
- フィニッシュ規定(3クッション):持ち点をすべて消化して残り0点になった後、最後の上がり点として「3クッション(手球が3回以上クッションに跳ね返ってから赤玉に当てる、または的球に当たった後に3クッション以上経由して残る的球に当てるショット)」を成功させなければ勝利できない。
韓国式ルールでは相手手球が強力な「障害物(ブロック球)」として機能するため、守備(セーフティ)の重要性が跳ね上がり、よりシビアな手球コントロールが求められます。