品川区広町地区でJR東日本が主導する大規模複合開発「大井町トラックス(OIMACHI TRACKS)」が、いよいよ街の風景を一変させています。約3万平方メートルにおよぶ広大な敷地には、地上26階建てのビジネス・商業タワーやホテル、高層賃貸レジデンスがそびえ立ち、歩行者デッキによって大井町駅とシームレスに直結。品川エリアと羽田空港をつなぐ交通ネットワークの戦略的拠点として、まさに東京サウスゲートの新たな心臓部が誕生した形です。
このメガプロジェクトと連動して進められてきたのが、品川区役所本庁舎の移転計画です。現庁舎の築60年を超える老朽化と防災拠点の機能強化を目的とし、広町開発エリア隣接地への新庁舎整備が決定された経緯があります。行政機関と民間複合施設、さらに約4,000平方メートルの広町パーク(防災広場)が一体化することで、行政サービスと日常生活、非常時の安全網が駅前に集約される恩恵は計り知れません。
現地取材で目の当たりにするのは、工事用フェンスの向こうに広がる圧倒的なスケール感です。取材に応じた周辺商店街の役員は、「単に新しいビルが建つだけでなく、駅から品川中央公園方面への歩行者動線が劇的に改善され、人の流れが完全に変わる」と期待を寄せます。従来、駅西側のJR車両基地によって分断されていた東西の人の移動が立体的につながり、街全体の回遊性が抜本的に強化されています。