クラリネットの運指表を正しく読み解くためには、まず現代の主流であるベーム式クラリネット運指の基本レイアウトを把握する必要があります。サックスやフルートと異なり、クラリネットは指の腹で直接トーンホールを塞ぐ「オープンホール」構造を多く採用しているため、わずかな隙間があるだけで正常な発音が得られません。
多くの楽器店や教則本、ヤマハクラリネット運指表などの公式資料で採用されている標準的な図の見方は以下のルールで統一されています。
- 左手親指:裏側のサムトーンホール(親指穴)と、上部にあるクラリネットレジスターキーを担当。
- 左手人差し指・中指・薬指:上管の表側3つのトーンホールを担当。
- 右手人差し指・中指・薬指:下管の表側3つのトーンホールを担当。
- 左右の小指:楽器下部に集中する4つのキー(左手)および4つのキー(右手)を、音名に応じて使い分ける。
運指表の黒丸(●)は「指で穴を塞ぐ/キーを押す」、白丸(○)は「開放する」を意味します。まずは下管から上管まで順に塞いでいく「シャリュモー音域(低音域)」のフォームを固めることが、正確なクラリネット初心者指使いの第一歩となります。