サカナクションの『新宝島』MVを観た瞬間、世代を問わず多くの人が脳裏に浮かべるのが『ドリフ大爆笑』のオープニング映像です。両者を並べて比較すると、単なる偶然の一致ではなく、細部に至るまで緻密に計算された共通点が存在することがわかります。
最も象徴的なのが、スタジオ中央に設置された巨大な大階段からメンバーが登場する構成です。バックには鮮やかな衣装を身にまとった女性ダンサーたちがずらりと並び、両手に持った大きなポンポンを激しく振りながら笑顔でリズムを刻みます。この構図は、ザ・ドリフターズのメンバー(いかりや長介、加藤茶、高木ブー、仲本工事、志村けん)がタキシード姿で大階段から軽やかに降りてくる伝説のオープニングと完全にシンクロしています。
さらに、サカナクションのメンバーが見せる横移動のコミカルなステップや、カメラが左右にダイナミックにパンするカット割り、どこか懐かしいレトロなライティングに至るまで、昭和歌謡や当時の公開録音番組の空気感が見事に再現されています。