幼稚園・保育園の現場や、SNS・育児コミュニティのリアルな投稿を分析すると、年中・年長クラスの保護者が直面する苦悩が鮮明に浮かび上がってきます。
都内の幼稚園に娘を通わせる30代の母親は、次のような実情を打ち明けています。
「4月生まれのお友達と比べると、早生まれ(2月)の娘は頭一つ分小さく、集合写真を見るたびに『私の食事作りが悪いのかな』と自分を責めていました。園の発表会で背の順に並んだとき、一番前で小さな体で一生懸命踊る姿を見て涙が出そうになりました。でも、小児科で母子手帳の成長曲線をプロットしてもらったところ、-1.2SDのラインに沿って毎年5cmずつ綺麗に伸びており、『この子のペースでしっかり育っていますよ』と医師に言われて肩の荷が下りました」
教育現場やSNS上の声を検証すると、周囲との比較による過度な焦りから、高額な幼児用成長サプリメントに手を出してしまったり、子どもに無理やり大量の牛乳や食事を強要して食事時間を苦痛に変えてしまったりするケースが後を絶ちません。比較対象を「周囲の同級生」ではなく「過去のわが子の成長記録」へと切り替える意識改革が求められています。