かつて「ウイダーinゼリー」として長年親しまれてきたパッケージから「ウイダー」の文字が消え、現在のシンプルな「inゼリー」へと移行した経緯について、ネット上では様々な憶測が飛び交いました。このウイダーinゼリー名前変更理由には、明確な企業戦略と事業構造の転換が存在します。
森永製菓は1983年より米国のウイダー社(Weider Health and Fitness)と業務提携を結び、日本国内でウイダーブランドを展開してきました。しかし、ゼリー飲料としての「inゼリー」は森永製菓が日本独自の研究開発によって生み出した画期的なプロダクトです。1994年の発売以降、日本市場での確固たる地位を築く中で、森永製菓は国内だけでなくアジア圏を中心としたグローバル展開や、スポーツ層にとどまらない一般生活者向けの「健康・機能性総合ブランド」への拡張を目指すことになりました。
森永製菓の公式発表資料および決算関連情報によると、2018年以降段階的に「Weider」ロゴを縮小し、最終的に2020年秋までにライセンス契約を円満に終了。「inブランド」として完全に自社単独の旗艦ブランドとして独立させました。ブランド価値を自社に集約し、より柔軟な商品開発(ブドウ糖特化型やフルーツ食感シリーズなど)を可能にするための前向きな事業判断であったことが事実として記録されています。