帯津氏の原点は、日本の最高峰である東京大学医学部を卒業し、東大病院第三外科や都立駒込病院で外科医長を務めた「エリート外科医」としてのキャリアにあります。数千例に及ぶがんの手術を手がけるなかで、どれほど精密に病巣を切除しても再発を防ぎきれない西洋医学の限界に直面したことが、大きな転換点となりました。
「病気だけを診て、人間そのものを診ていなかったのではないか」という痛切な自省から、中国医学、漢方薬、気功、心理療法、代替療法に目を向け、心・身・魂をひとつの統合体として捉えるホリスティック医学を提唱。1987年には日本ホリスティック医学協会を設立し、日本におけるがん治療に新たな地平を切り拓きました。