総席数1,500席(車椅子席含む)を誇る客席は、3層構造のバルコニー形式を採用している。1階席前方は傾斜が緩やかだが、舞台面との距離が極めて近く、演者の息遣いや指先の細かなニュアンスまで肉眼で克明に捉えられる。大迫力のダイナミズムを全身で浴びたいなら、1階中央ブロックの7列目から15列目がまさにプラチナシートだ。
視界の抜けと全体のバランスを重視するなら、2階席最前列、あるいは3階席中央ブロックが絶好の選択肢となる。前の観客の頭部が視界を遮らないよう計算された段差が設けられており、ステージ全体を見下ろすパノラマビューは圧巻だ。オペラグラスを一本携えておけば、視界の広さと表情のアップを自在に切り替えられる贅沢な鑑賞体験が手に入る。
サイドバルコニー席は好みが分かれるものの、独特の立体的なアングルから舞台袖やオーケストラピットの動きを立体的に俯瞰できる通好みのポジションとして根強いファンを持つ。どの席に座っても音の遅延や死角が極力生まれないよう設計されている点は、このホールの揺るぎない強みだ。