日本映画の興行を長年にわたり牽引してきた東宝株式会社。その邦画大作の現場に立つキャストたちもまた、それぞれ独自の休日リセット術を持っている。
数千人規模のスタッフと巨額の予算が動き、極限の緊張感が漂う撮影現場。そこで主演を務める俳優たちは、クランクアップ後の数日間、完全にデジタルデバイスから離れる「デジタルデトックス」を実践することが多いという。山深い温泉地に身を寄せ、スマートフォンの電源を切って波の音や風の音に身を委ねる。あるいは、徹底的に運動に打ち込み、身体の汗とともに役の感情を洗い流す。
長期間にわたって重厚な役柄を演じ切った後、自分自身に戻るための「儀式」として、休日を徹底的にコントロールするプロフェッショナリズムがそこには存在する。