専用クリーナーをわざわざ買いに行かなくても、家庭にあるアイテムで安全かつ徹底的に汚れをリセットすることが可能だ。特にリキッドやクリームファンデーションを使用している場合、固まった油分を落とすには「油を溶かす」アプローチが最も理にかなっている。
1. 台所用中性洗剤を活用したディープクレンジング
リキッドファンデーション特有の頑固な油膜には、食器用の台所用中性洗剤が抜群の威力を発揮する。一般的な台所用洗剤は油汚れを乳化して引き剥がす界面活性剤濃度が高く、繊維に絡みついたシリコンやピグメントを素早く浮き上がらせる。
- 希釈液の作成:ぬるま湯(28〜32度程度)を入れた小さめのコップやボウルに、台所用中性洗剤を2〜3滴垂らし、指で軽く混ぜて薄い洗浄液を作る。
- 根元を避けて撫で洗い:ブラシの毛先から中央部分だけを液に浸し、容器の底に優しく毛先を押し広げながら「の」の字を書くように円を描く。このとき、柄と毛を固定している金具(口金)の奥まで水没させないことが絶対条件だ。
- 徹底したすすぎ:流水(ぬるま湯)で、洗剤の泡と白濁が完全に出なくなるまで丁寧にすすぐ。指の腹で毛先を根元から毛先に向かって軽く滑らせ、内部に洗剤残りが生じないよう確認する。
2. クレンジングオイルを用いた頑固なリキッド固着の落とし方
数週間放置して芯までカチカチに固まったリキッドファンデーションブラシには、メイク落としで使用するクレンジングオイルを前処理として組み込む手法が劇的に効く。
手のひらまたはシリコンマットの上にクレンジングオイルを1〜2プッシュ出し、乾いた状態のブラシを馴染ませる。毛の内部までオイルを浸透させると、固化したファンデーションが瞬時に溶け出して茶色い液体へと変化する。汚れが浮き出たら、ごく少量のぬるま湯を加えてしっかり乳化(白濁)させる。乳化の工程を省いていきなり水で流すと、オイル自体が繊維に膜を張ってベタつきの原因となるため注意が必要だ。オイルを洗い流した後、前述の薄めた中性洗剤で軽く油分を落とすことで、サラサラの感触が蘇る。