人権作文の審査において、内容以前に厳格にチェックされるのが形式面の正確さです。どんなに素晴らしい内容が書かれていても、基本的なルールが守られていなければ減点対象となり、コンテストでは審査対象外(門前払い)になるケースすらあります。
まずは原稿用紙の使い方とルールの基本を完璧に押さえましょう。
- 題名と氏名の配置: 1行目にタイトル(上を2〜3マス空ける)、2行目に学校名や学年、3行目に氏名(下を1〜2マス空ける)を配置するのが標準です。本文は4行目から書き始めます。
- 段落の冒頭: 改行して新しい段落を始める際は、必ず最初の1マスを空けます。
- 句読点の処理: 句点(。)や読点(、)を行頭に書いてはいけません。行末のマスの中に文字と一緒に収めるか、欄外の余白に打ちます。
- 促音・拗音の表記: 小さい「っ」「ゃ」「ゅ」「ょ」は1マスを使って表記します。
- 文字数の厳守: 「400字詰め原稿用紙3枚程度(1200字)」と指定されている場合、最低でも8割以上(960字以上)、理想としては9割以上(1080〜1180字程度)を埋めるのが鉄則です。最後の1枚が数行で終わっている状態は未完成とみなされます。
また、ネット上で散見される「珍しい劇的な体験がないと人権作文は書けない」という言説は完全な誤解です。車椅子の人を助けた経験や海外ボランティアの体験がなくても、家族との些細な会話、部活動の人間関係、通学路で見かける光景など、日常のあらゆる場面に人権の種は潜んでいます。身近な題材を深く掘り下げる視点こそが、最もオリジナリティの高い作品を生み出します。