鍵盤打楽器の世界には外見が似ている楽器が複数存在し、混同されがちです。それぞれの決定的な違いを整理すると、以下の通り明確な個性があります。
① 鉄琴(メタロフォン)との違い
結論から言えば、グロッケンは「鉄琴」の一種です。ただし、学校教育用などで使われる簡易的な小型鉄琴と区別し、コンサート会場や合奏の現場で使われるプロ仕様の高精度な鉄琴を「グロッケンシュピール」と呼び分けるのが一般的です。
② シロフォン(木琴)との違い
シロフォン(Xylophone)との決定的な違いは「音板の材質」です。シロフォンはローズウッドやパドックなどの硬質木材(または強化プラスチック)で作られており、鋭くコロコロとした乾いた短音を特徴とします。対してグロッケンは金属製のため、硬質なアタックの後に澄んだ長い余韻が続きます。
③ ビブラフォン(Vibraphone)との違い
ビブラフォンも金属製の音板を持ちますが、音域が中低音域(3オクターブ程度)と低く設定されています。さらに、共鳴管の内部にモーターで回転するファンを備えており、ペダル機構と連動して豊かなビブラートと減衰コントロールを行える点がグロッケンとの大きな構造差です。