カスタム愛好家の間で根強い人気を誇るブラッククローム。その最大の魅力は、「金属特有の重厚な光沢」と「ダークトーンの引き締め効果」が共存している点にあります。ブラックアウト(完全な艶消し黒化)では出せない立体感と高級感を両立できるため、ハイラグジュアリーからネオクラシックまで幅広い車種に採用されています。
ここで押さえておくべきなのは、一般に「ブラッククローム」と呼ばれる加飾には大きく分けて2つのアプローチが存在する事実です。
- ブラッククロームメッキ(電解メッキ):電解槽にパーツを浸し、クロム化合物に特殊な金属化合物を添加して電気化学的に黒色皮膜を析出させる金属蒸着・メッキ技術。表面硬度が高く熱に強い反面、樹脂パーツへの再施工は難度が高く、施工費用も高額になりがちです。
- ブラッククローム調塗装(スモークメッキ塗装):既存のメッキ層やシルバーメッキ調塗料の上に、透明感のあるブラック塗料(キャンディブラック/カラークリア)を均一に吹き重ねて深みを出す塗装技術。形状や素材(ABS樹脂・アルミ・スチール)を問わず施工でき、色の濃淡を自在にコントロールできるメリットがあります。
現在アフターパーツ市場やDIY塗装で主流となっているのは後者の「ブラッククローム調塗装」です。特に2026年最新のブラッククローム塗料は、紫外線耐性に優れたナノ顔料や高透明度ウレタンクリアが進化しており、従来懸念されていた色褪せや濁りが大幅に低減されています。