年末年始の番組表を巡っては、視聴者の間でいくつかの根強い誤解や見落とされがちな盲点が存在します。
第一の誤解は、「年末年始は深夜まで全国一律で同じ特番が放送されている」という思い込みです。実際には、23時台以降の深夜特番放送時間はローカル局ごとの差し替えが極めて多く発生します。キー局(関東広域圏)で生放送されているお笑い特番が、地方局では別番組や過去の再放送に差し替えられ、数日遅れでネットされるケースが少なくありません。これを知らずにSNSの実況を見て「自分の地域でやっていない」と混乱するユーザーが毎年後を絶ちません。
第二の盲点は、日中帯を埋め尽くす年末年始ドラマ一挙再放送の編成意図です。2026年末から2026年始にかけては、『VIVANT』(TBS系)や『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)など、その年のヒット作が一挙放送されました。これは単なる穴埋めではなく、動画配信サービス(U-NEXT、Hulu等)への誘導導線として綿密に計算されたビジネス戦略です。地上波で序盤を無料で見せ、続きやスピンオフを有料プラットフォームへ誘導する構造が確立されています。