取材を進めると、中傷を繰り返す人物のプロファイルにおいて極めていびつな構造が浮かび上がってくる。外部の純粋な批判者ではなく、かつて熱心なファンであった者や、グループ内の「特定メンバーのファン」同士によるパイの奪い合いが、悪質化の温床になっている点だ。
メンバー間の露出度やドラマ・映画出演の格差、歌割りやセンターポジションを巡る不満が、SNS上のアルゴリズムによって過熱。共感を集めるための攻撃的な投稿が拡散される過程で、批判の域を大きく逸脱し、人格否定やプライベートに関する捏造情報へと変質していく。「愛が深すぎるがゆえの歪んだ嫉妬」という心理的背景が、罪悪感を麻痺させる最も危険なフィルターとなっている。