チリクラブはナイフとフォークでおとなしく食べる料理ではありません。殻付きのまま強火で炒め煮にされた肉厚なカニを豪快に解体して楽しむのが本場の醍醐味です。
着席後、料理が運ばれてくると同時に提供されるのが、特製の紙エプロン、フィンガーボウル(指を洗う水入りの器)、そして金属製のクラッカー(殻割り器)です。チリクラブ食べ方の基本手順は以下の通りです。
- 紙エプロンを確実に装着する:殻を割る際やソースをすする際に濃厚な赤いソースが飛び散るため、着用は必須です。
- 爪の根元をクラッカーで割る:最も身が詰まっているハサミ部分は殻が非常に硬いため、専用器具で軽くヒビを入れてから身を引き抜きます。
- 胴体の関節を外して身をほぐす:脚の付け根部分にある薄い軟骨の間に旨味の詰まった繊維状の身が密集しています。
そしてチリクラブを語る上で欠かせない相棒が、マントウ揚げパン(Deep-Fried Mantou)です。外側はカリッと香ばしく、中はふんわりと蒸し上げられた一口サイズの小さな中華パンで、皿に残った濃厚なチリソースを余すところなく絡め取って食べるのが現地流の絶対ルールです。1人あたり2〜3個を目安に、チリクラブと同時に注文しておくのがプロの頼み方です。