ラモス瑠偉氏の人生を語る上で欠かせないのが、1984年に結婚した前妻・初音(はつね)さんの存在です。来日直後の若きラモス氏が言葉の壁や怪我に苦しんでいた時代から精神的・生活面を支え、日本国籍取得時にも大きな原動力となった糟糠の妻でした。
しかし、初音さんは2011年に転移性肝がんのため52歳の若さで他界。ラモス氏の受けた精神的打撃は凄まじく、当時のインタビューや手記では「生きる気力をすべて失った」「自分も後を追いたいとすら思った」と吐露するほどの重篤なグリーフ(喪失反応)に陥っていました。自宅に引きこもりがちになり、心身ともに衰弱していく父親の姿を、長男のファビアノ氏や長女のFABiANA(ファビアナ)さんも深く心配していた時期がありました。