世界中の試写室で感嘆の声が漏れた。劇場公開と同時期に展開される世界配信の全貌が、ついに明らかになったのだ。話題作『風味や』の全世界配信は、今春から順次スタートすることが正式決定した。
配信基盤を支えるのは、異例の強力ダブルタッグだ。欧米圏およびラテンアメリカではHBO Maxが独占供給を担当し、アジア太平洋地域を中心としたグローバルエリアではNetflixが同時配信を手掛ける。これまで競合関係にあった世界最大手のプラットフォームが同一作品でタッグを組む試みは、映像配信業界においても極めて異例の戦略といえる。
この世界展開を主導したのは、邦画界の雄である東宝株式会社だ。同社が中心となって立ち上げた制作委員会は、既存の枠組みを超えた資金力と制作環境を用意。グローバル基準の画質と音響設計、そして世界30言語を超える字幕・吹替対応を最初から前提とした一大プロジェクトとして動いていた。