日常会話でも頻繁に使われる出世街道の意味は、組織内でトントン拍子に昇進・昇格を果たし、将来の幹部やトップへ登りつめる王道のキャリアパスを指します。語源は江戸時代の歌舞伎や講談に登場する「出世」と、人の往来が盛んな主要道路「街道」が組み合わさった言葉で、組織における「選ばれし者のメインストリート」を象徴してきました。
かつての日本企業におけるエリートコースといえば、名門大学を卒業後に総合職として入社し、人事部や経営企画部といった中枢部門をローテーションしながら、減点のない無難な航海を続けることが定石でした。しかし、意思決定のスピードと事業変革が求められる昨今のビジネス現場では、単に失敗を避けるだけの人物が重用される時代は終わりを告げています。現在では、不確実な状況下で事業を推進できる変革力と、多様な人材を束ねる統率力を兼ね備えた実力派が新たな主役に躍り出ています。