ここで、あまり語られていない構造的な問題を指摘しておきます。芸能人の過去の恋愛報道が「現在進行形」として誤解される背景には、検索エンジンのサジェスト機能と、まとめサイトの切り取り方があります。「多部未華子 窪田正孝 結婚」と検索すると、2019年の二人それぞれの結婚発表の記事が並んで表示されますが、検索結果の見出しだけを流し読みすると「多部未華子と窪田正孝が結婚した」と誤解しかねない構成になっています。
さらに、二人の名前が並ぶのは「共演者」「同年代の実力派俳優」という文脈がほとんどです。多部さんは1989年生まれ、窪田さんは1988年生まれで、同世代の俳優として雑誌やネットの「実力派30代俳優ランキング」などで名前が並ぶことは珍しくありません。この「同世代」「共演経験あり」「同時期に結婚」という三つの偶然が重なったことが、根拠のない噂が生まれやすい土壌になっています。
また、二人が結婚した2019年は、偶然にも同じ年の発表だったことから「同時期婚」として一部メディアが相乗りで取り上げました。この報道のされ方も「何か関係があるのでは」という疑念を生む一因になったといえるでしょう。実際には多部さんの結婚発表は2019年10月、窪田さんの発表は2019年9月で、それぞれの人生のタイミングが重なっただけです。