貧者の薔薇とは?メルエムを屠った猛毒の正体とネテロの底知れぬ悪意

貧者の薔薇とは?メルエムを屠った猛毒の正体とネテロの底知れぬ悪意

貧者の薔薇とは?メルエムを屠った猛毒の正体とネテロの底知れぬ悪意の具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。

2011年前後の少年ジャンプ本誌掲載時、この決着が読者コミュニティに与えた衝撃は計り知れないものがありました。主人公・ゴンが自らの命と才能を前借りして成れ果てた「ゴンさん」の狂気と並び、ネテロ対メルエムの一騎打ちは、当時のバトル漫画の頂点を極める超絶作画と念能力の応酬として描かれていました。

読者の多くは「ネテロの百式観音の隠された最終奥義が王を打ち倒すのか」と期待を膨らませていました。しかし、突きつけられた現実は、研ぎ澄まされた武の極致が完全なる生物の前に完敗し、「ちっぽけな量産型の工業製品」があっけなく怪物を処理するという展開でした。当時の5ちゃんねるやSNSでは、「主人公サイドが使う手段ではない」「少年漫画で国家の軍事兵器でラスボスを倒すのか」という驚愕と困惑の声が溢れ返りました。

しかし、連載終了から年月が経過した現在では、この結末こそが『HUNTER×HUNTER』を不朽の傑作たらしめている要因として絶賛されています。超常の力を得た選ばれし者たちの争いを、人間が何百年もかけて蓄積してきた「悪意と科学の歴史」が冷酷に踏みにじる構図。理不尽で無情な現実の縮図を見せつけられた読者は、言い知れぬカタルシスと恐怖を同時に味わうことになりました。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。