当時の芸能界において、トップアイドルが裸体を晒すことは文字通りの禁手とされていた。その常識を根底から打ち破ったのが、巨匠・篠山紀信とのコラボレーションによって生まれたヌード写真集『Santa Fe』だ。発行元である朝日出版社からリリースされると同時に書店には長蛇の列ができ、瞬く間に社会現象へと発展した。
撮影裏話を巡っては、当時から様々な噂が飛び交っていた。所属事務所や家族との事前交渉、撮影現場での張り詰めた空気、そして本人の意思。近年語られた証言によれば、過度な演出を排除し、ありのままの生命力を切り取るという強いコンセプトのもとで撮影は進められたという。平成の芸能史を揺るがした衝撃作の背景には、写真家と被写体による妥協なき美の追求があった。