インターネット上の菜園コミュニティや知恵袋等のQ&Aでは、「葉の表面に黒い斑点が無数に出た」「外葉ばかり巨大化して芯がスカスカ」「株元から異臭がして腐った」という悲鳴が毎年後を絶ちません。これらのトラブルの多くは、土壌設計の不備と施肥コントロールの失敗に起因しています。
アブラナ科特有の「連作障害」を回避する土作り
白菜はキャベツ、ブロッコリー、大根などと同じアブラナ科植物です。同じ場所でアブラナ科を栽培し続けると、連作障害によって土壌中の病原菌(特に根こぶ病菌)が増殖し、根がコブだらけになって水分や養分を吸い上げられなくなります。前作から最低でも2〜3年はアブラナ科を栽培していない区画を選ぶことが鉄則です。
土作りの工程では、植え付けの2週間前までに1㎡あたり苦土石灰を100〜150g投入して深く耕し、1週間前には完熟牛糞堆肥を2kg、化成肥料(8-8-8)を100gを元肥として土全体によく混和させます。初期成育を勢いづけるために高畝(高さ10〜15cm)を成形し、排水性と地温を確保することがプロの基本動作です。
「2段階追肥」で結球パワーを一気に加速させる
白菜は全生育期間を通して肥料を均等に吸うわけではありません。結球開始期に全体の約7割の肥料分を急速に消費します。したがって、追肥のタイミングは極めて重要です。
1回目の追肥は、植え付けから約2週間後。苗が土壌にしっかりと根を下ろした段階で、株元周辺に1株あたり一握り(約30g)の化成肥料を施し、軽く土と混ぜ合わせて株元に土寄せを行います。
2回目の追肥は、外葉が立ち上がり、中心部の葉が巻き始める直前(植え付け後約1ヶ月)です。この段階で葉と葉の間に肥料が入らないよう注意しながら、畝の肩や株間に施肥します。この2回目以降は追肥を打ち切り、残存肥料分でじっくりと実を締めさせることが、甘みと日持ちを両立させる秘訣です。