京都を訪れたなら一度は体験したいのが、伝統の宇治茶と洋菓子の製法が融合した「抹茶パンケーキ」です。その代表格として全国に名を馳せるのが、1927年創業の老舗甘味処が展開する「うめぞの CAFE & GALLERY」です。
名物の「抹茶のホットケーキ」は、運ばれてきた瞬間に立ち上る芳醇な茶葉の香りと、独特の四角いフォルムが強い印象を与えます。ナイフとフォークではなく竹の箸箱から取り出した箸で崩しながら食べるスタイルが特徴で、口に含むと驚くほど滑らかにとろけ、抹茶特有の深いほろ苦さと生地の優しい甘みが舌の上に広がります。上に添えられたこし餡や黒糖バターとの相性も計算し尽くされており、和菓子づくりの歴史が生み出した唯一無二の傑作といえます。
さらに近年では、注文ごとに茶筅(ちゃせん)で点てた濃茶を目の前でたっぷりとかけるエスプーマ仕立ての進化系抹茶パンケーキも登場し、味覚のみならず五感全体で楽しむエンターテインメントへと昇華しています。