三笠宮家の次代を担う長女・彬子女王と次女・瑶子女王。彬子女王の瑞々しい留学記『赤と青のガウン』が幅広い世代で読まれ、宮家の内実に温かな関心が寄せられたことは記憶に新しい。母と娘、それぞれの自立した皇族としての歩みには、外からは見えにくい複雑な距離感と深い情愛が交錯する。
互いに一人の自立した女性として公務に向き合う現在、信子さまは娘たちの旺盛な活動を静かに見守り続けている。干渉しすぎることなく、しかし遠くからその無事を祈る母のまなざし。時に葛藤を抱えながらも、皇室の伝統と個人の尊厳の間で模索し続けた親子の軌跡は、血の通った人間関係そのものである。