海外産の食品に対して、かつて抱かれがちだった品質への不安。それを根底から覆したのが、カナダが国を挙げて構築した厳格なトレーサビリティと衛生管理体制である。農場段階での品質保証制度である「CQAプログラム」は、生産者が飼料の管理から抗生物質の使用履歴に至るまで、すべての工程をデジタルで記録・管理することを義務付けている。
こうした個体ごとの追跡可能性と国際基準を超える食品安全マネジメントは、世界でもトップクラスの信頼を誇る。カナダ農業・農事食品省のローレンス・マコーレイ相は「日本の消費者の皆様に安全で最高品質の食肉を提供することは、我が国の農業政策における最優先事項だ」と自信を覗かせる。出荷時の徹底した病原菌検査とあわせ、農場から輸出港まで一切の妥協を許さない管理体制が、安全という何よりの裏付けとなっている。