学術的な観点において、明確なガイドラインを設定しているのが日本性科学会だ。同会では「特別な事情がないにもかかわらず、1ヶ月以上性交渉がない、あるいは合意のもとで性的な接触が行われていない状態」を定義としている。一見すると個人的な好みの問題に見えるが、性科学の領域では夫婦のメンタルヘルスに直結するシグナルとして捉えられている。
日本家族計画協会が公表した2026年最新の意識調査データによると、婚姻関係にあるカップルの過半数以上がこの状態に該当するという結果が出ている。理由の首位を占めるのは「仕事の疲労」や「子育てによる精神的余裕の喪失」だが、注目すべきは「単に面倒になった」「家族として落ち着きすぎてしまい性的対象として見られなくなった」という意識の変化だ。多忙を極める現代社会において、性生活の優先順位が静かに低下している実態が浮かび上がる。