彼がスケートボード界に与えた衝撃を語る上で、1991年に発表されたビデオ『Video Days』を外すことはできない。当時、彼が立ち上げたBlind Skateboards(ブラインド・スケートボード)のチームビデオとしてリリースされたこの作品は、ストリートスケートの概念を根底から覆した伝説的名作だ。
このビデオの監督を務めたのが、後に映画『her/世界でひとつの彼女』などでアカデミー賞を受賞するスパイク・ジョーンズ(Spike Jonze)だった。当時まだ無名に近かったスパイク・ジョーンズは、マーク・ゴンザレスの予測不能な動きと独特のユーモアに魅了され、16mmフィルムとVHSを駆使してその一瞬一瞬を記録した。音楽に合わせて滑るのではなく、滑りそのものがジャズのようにリズムを刻む。その革新的な映像美は、のちのビデオカルチャー全般に計り知れない影響を与えた。