作品を語る上で欠かせないのが、松たか子演じる事務官・雨宮舞子との唯一無二の関係性です。当初は検事昇進を目指す野心家として、エキセントリックな久利生に振り回されていた雨宮ですが、共に事件の真相を追う中で彼の検事としての信念に深く共鳴していきます。互いに異性としての感情を抱きつつも、ベタベタした恋愛関係には発展せず、絶大な信頼で結ばれた「最高のバディ」であり続けた点が、視聴者を惹きつけた大きな要因です。
シリーズを彩るHERO ドラマ 歴代キャストのアンサンブルも見逃せません。第1期(2001年)では、鍋島次席検事(児玉清)、牛丸刑事部長(角野卓造)のもと、個性あふれる検事・事務官陣(阿部寛、大塚寧々、勝村政信、小日向文世、八嶋智人、正名僕蔵ら)が緻密な掛け合いを披露しました。誰もが知る名脇役・田中要次演じるバー「St.George's Tavern」のマスターによる「あるよ」のセリフは、社会現象にまで発展しています。
2014年に放送された第2期では、北川景子演じる麻木千佳が新たな担当事務官として登場。元ヤンキーという過去を持ちながらも久利生を支える新たなバディ像を提示し、濱田岳、吉田羊、松重豊といった新キャスト陣が城西支部に新たな風を吹き込みました。新旧キャストが見事に融合したことで、作品の普遍的な魅力が証明される結果となりました。