かつて花見シーズンの圓山公園といえば、園内一面に敷き詰められたブルーシート、大音量のカラオケ、密集するテキ屋の露店が風物詩とされていました。しかしネット上では今も「まだ屋台はあるのか」「場所取りは可能なのか」という疑問が絶えません。ここで円山公園の屋台出店の真相を詳らかにしておく必要があります。
京都市は景観保全およびゴミ投棄問題の是正を目的として、公園内での無許可営業や無秩序な場所取りに対する取り締まりを年々厳格化してきました。現在、昔ながらの野良露店や無許可の屋台群は姿を消しています。その代わり、地元商店街や京都市の認可を受けた事業者が指定エリアに出店するスタイルへと完全移行しました。
また、公園内に古くから暖簾を掲げる「いづもや」や「開仙庵」などの老舗茶屋が設置する風情ある床几席(しょうぎせき)は健在であり、予約制または整理券制を導入することで過度な混乱を防いでいます。無秩序な泥酔宴会が過去のものとなり、落ち着いて名木の造形美を鑑賞できる環境が整ったことは、文化財公園としての成熟を示す確固たる証左です。