都市機能が広域で壊滅する巨大地震においては、行政による支援物資の供給が軌道に乗るまで、最低でも3日、甚大な連動破壊が起きた場合は1週間以上の時間を要します。自分と家族の生存を確実にするための巨大地震への備えと防災グッズ、および実践的な巨大地震の避難対策まとめを具体化しておく必要があります。
まず見直すべきは、在宅避難を成立させるためのインフラ代替品です。飲料水は1人あたり1日3リットル、家族4人であれば1週間で84リットルが必要になります。これに加え、水以上に深刻な死活問題となるのが「トイレ」です。上下水道の破断や停電により水洗トイレは即座に使えなくなります。避難所で感染症が蔓延する最大の原因も衛生環境の悪化です。凝固剤入りの非常用簡易トイレシートは、1人1日最低5回×家族人数×7日分を必ず備蓄してください。
さらに、情報収集と生活維持を分ける電源の確保です。停電が長期化する中、スマートフォンのバッテリー切れは情報孤立を意味します。大容量のモバイルバッテリーに加え、カセットコンロとガスボンベ(1人あたり1週間で約6〜9本)、LEDランタンは必須のライフラインとなります。
都市部の高層マンション居住者特有の課題にも目を向けなければなりません。免震や制震構造によって建物自体が倒壊を免れても、長周期地震動によって室内は激しく破壊され、エレベーターの全基停止によってタワーマンションは「地上に降りられない陸の孤島」と化します。高層階難民にならないためには、水や食料、簡易トイレを自室に完璧に備え付け、階段昇降に耐えうる体力を温存しながら在宅で籠城できる体制を整えることが唯一の解となります。