スマートフォンの画面越しに何でも手に入る時代だからこそ、人々は「わざわざ行く価値」を求めている。大田区を中心とする環状8号線沿いの、少し色褪せた看板と黄色い暖簾。この独特のロードサイド感が、TikTokやInstagramで活動するクリエイターたちの格好の被写体となっている。
深夜2時、車を走らせて店に向かい、湯気の立ち上るカウンターでラーメンをすする。その一連の体験が、エモいコンテンツとして消費されているのだ。かつては労働者のためのエネルギー補給基地だった場所が、今や都市のオルタナティブな夜遊びスポットとして機能している。