高画質化・多機能化が進む一方で、放映・配信の現場が直面しているのがインフラコストと収益化の問題だ。
高解像度映像を数百万人に同時配信する負荷は膨大であり、データサーバーやCDN(コンテンツ配信ネットワーク)にかかる費用は年々跳ね上がっている。これまで「甲子園は無料で観られるもの」という共通認識が形成されてきただけに、安易な有料化には根強い慎重論がある。
現在は、ターゲット広告の最適化やスポンサー企業によるデジタル冠提供、さらにはプレミアム機能(超高画質・マルチアングル機能)の限定サブスクリプション化など、無料配信の枠組みを維持するための試行錯誤が続いている。100年守られてきた「開かれたコンテンツ」としての姿をどう未来へつなぐのか、メディア各社の知恵が試されている。