膝カックンがもたらす身体的被害は、軽いたんこぶや擦り傷にとどまりません。医療機関では、以下のような一生消えない重大な後遺症に繋がった症例が報告されています。
代表的な被害の一つが頸椎損傷(けいついそんしょう)です。足元をすくわれて後方へ倒れる際、頭部が激しく揺さぶられて首が過伸展(むち打ち状態)を起こし、首の骨の中を通る脊髄を傷つけてしまうことがあります。脊髄が断裂または圧迫されると、手足の麻痺や感覚喪失、最悪の場合は首から下の自由を失う半身不随・全身麻痺に至るケースもゼロではありません。
また、下半身への直接的なダメージとして前十字靭帯断裂や半月板損傷が挙げられます。急激に膝が不自然な方向へ曲げられることで、関節を支える靭帯が耐えきれずに断裂し、長期間の手術・リハビリを余儀なくされたり、慢性的な歩行障害が残ったりするケースが後を絶ちません。