表参道駅周辺の喧騒から離れた路地に佇む青山本店。この建物が放つ唯一無二の空気感の正体は、1983年に移転オープンした際に旧銭湯「鶴の湯」の建物を大胆にリノベーションした歴史的背景にあります。高い吹き抜けと重厚な木組みの格天井が広がるメインホール「西洋館」は、かつての脱衣場の構造をそのまま保存・活用したものであり、昭和の職人技と西洋アンティーク調の照明が見事に融合しています。
館内は単なるワンフロアの店舗にとどまりません。カウンター席で揚げ場の手仕事を間近に眺められる空間から、落ち着いて会食ができる畳敷きの和室、さらにはプライベートな時間を過ごせるまい泉 青山本店 銭湯 個室エリアまで、多層的な客席構成が用意されています。日常のランチから特別な記念日のディナー、接待やインバウンドの観光需要まで幅広く吸収できる受容力の高さこそが、この館の根底にある強みです。
全国のデパ地下や商業施設に展開するショップととんかつ まい泉 本店 違いを比較すると、その差は歴然としています。流通用のセントラルキッチン仕上げとは異なり、本店では厳選された銘柄豚を専任の職人が店内で丹念に筋切りし、特注の生パン粉をまとわせて専用の揚げ油で一気に仕上げます。油の温度管理と引き上げのタイミングは職人の五感に委ねられており、衣の立ち上がり、サクサクとした繊細な食感、肉汁の閉じ込め具合のすべてが本店ならではの最高到達点に達しています。