「吉野家とはなまるうどんって、看板の色合いや店構えはまったく違うのに、どうして株主優待やキャンペーンで一緒に名前が出るのだろう」と疑問を抱いたことはないでしょうか。その答えは、株式会社はなまるが吉野家ホールディングス(HD)の100%子会社として強固に組み込まれている点にあります。
時計の針を2000年代初頭に戻してみましょう。香川県高松市で創業した「はなまるうどん」は、「かけうどん100円(当時)」という破格のコストパフォーマンスと本格的なセルフうどんスタイルを武器に、東京・渋谷への進出を皮切りに爆発的な全国展開を推し進めました。しかし、急激すぎる出店スピードに現場のオペレーションや品質管理、資金調達が追いつかず、創業からわずか数年で資金繰りの壁に直面することになります。
この危機的状況に救いの手を差し伸べたのが吉野家でした。2004年に資本・業務提携を締結して株式の約三分の一を取得すると、2006年には株式の追加取得によって連結子会社化、そして2012年には完全子会社化(スクイーズアウト)を完了。独立系外食ベンチャーだったはなまるは、名実ともに吉野家グループの中核ブランドとして再スタートを切ることとなったのです。