志望校の真のポテンシャルを測るリトマス試験紙は、冬に各校で開催される卒業制作展だ。パンフレットに踊る美辞麗句よりも、卒展の展示空間に漂う熱量こそが嘘偽りのない大学の現在地を映し出す。
ここ数年の顕著な傾向として、純粋絵画のブースが縮小傾向にある一方、メディアアートやインタラクティブ展示のエリアが急膨張している点が挙げられる。コードを書き、センサーを操り、空間そのものを体験として再構築するインスタレーション。グラフィックデザインの枠組みを拡張し、社会課題へのプロトタイプを提示する作品群。最先端のテクノロジーと批評精神が幸福に融合している大学ほど、卒業制作展のフロアに活気があり、企業のスカウト担当者たちが熱心にメモを走らせている。