ネット上の掲示板や知恵袋で最も頻出する相談が、「何度履歴を消しても、少し経つと同じ恥ずかしい単語が復活してくる」という怪奇現象です。一部ではバグや情報漏洩を疑う声すら上がりますが、これには明確な技術的理由が存在します。
最大の要因は、クラウド超変換の無効化が行われていない点にあります。Simejiの強みであるクラウド超変換は、サーバー上で処理された膨大な集合知と新語・流行語候補をリアルタイムで手元の端末へ配信する仕組みです。たとえ手元のローカル履歴から削除したとしても、クラウド側で「その読みに対して一般的に提案される候補」としてフラグが立っている場合、通信を通じて再び予測エリアのトップへと舞い戻ってきます。プライバシーを最優先する期間は、設定からクラウド超変換をオフに切り替えるのが鉄則です。
もう一つの見落としがちな盲点が、Simeji定型文と単語登録の解除を失念しているケースです。過去にネタや効率化のためにユーザー自身が単語登録したフレーズや、連絡先連携機能によってアドレス帳から吸い上げられた個人名は、「入力履歴」ではなく「固定辞書」として扱われます。そのため、いくら学習履歴リセットを連打しても消えることはありません。自作単語リストを開き、該当するレコードを手動で除外する必要があります。
さらに深刻なケースでは、ストレージ内のインデックス不整合によってローカル辞書の再構築とキャッシュ削除が必要となる場合があります。OSの強制終了などで内部データベースが破損すると、削除フラグが正しく書き込まれず、起動のたびに破損前の古いキャッシュが読み込まれてしまうのが、予測変換が勝手に復活する原因の正体です。