種市篤暉投手の原点は、青森県の名門・八戸工大一高にあります。高校時代からプロ注目の剛腕として知られていましたが、甲子園出場は果たせず、2016年ドラフト会議において千葉ロッテマリーンズからドラフト6位指名を受けて入団しました。決してエリート街道のスタートではありませんでしたが、持ち前の探究心と並外れた練習量で瞬く間に頭角を現します。
種市投手の最大の武器は、打者の手元で鋭角に沈む「落差の大きいフォークボール」と、高めに浮き上がるような伸びを持つ「最速155km/h超のストレート」のコンビネーションです。この2つの球種が全く同じ腕の振りから放たれるため、打者は見極めることが極めて困難になります。
その証拠に、種市投手の奪三振率(K/9:1試合換算で奪う三振数)は常にリーグトップクラスを維持しており、得点圏に走者を背負った場面でも三振でピンチを脱出する圧倒的な支配力を誇ります。この絶対的な武器が評価され、侍ジャパン(日本代表)のトップチームにも選出。国際大会の舞台でも外国人強打者をフォークで翻弄し、日の丸を背負う主力投手としての地位を確立しました。