桂駐屯地を語る上で欠かせない二大組織がある。それが「関西補給処桂支処」と「中部方面後方支援隊」だ。前者が物資の調達・保管・管理を司る頭脳だとすれば、後者はそれらを迅速かつ確実に前線へと届ける強靭な筋肉に他ならない。
陸上自衛隊の作戦行動を支えるこの両輪は、単なる荷運び集団ではない。複雑化する現代戦では、精密誘導兵器の電子部品からドローンのバッテリーに至るまで、多種多様な物資を敵の妨害を潜り抜けて輸送しなければならない。現場の幹部は語る。「兵站(ロジスティクス)が途絶えれば、最先端の戦車もただの鉄屑になる」。その言葉が持つ重みが、整備工場に響く金属音と重なって胸に刺さる。