編み上がったパーツをただ繋ぐだけと考えられがちな「とじ・はぎ」ですが、実はニット製作における最重要工程です。編み目がどれほど揃っていても、接合線が歪んでいたり引きつれていたりすると、着用した瞬間にシルエットの崩れとして表面化します。
棒針編みにおける接合技術は大きく分けると以下の通りです。
・すくいとじ:編み地の端(端目)のシンカーループをすくい、表側を見ながら突き合わせで接合する手法。
・引き抜きはぎ:針にかかった目同士をかぎ針で中表に合わせて編み繋ぐ手法。
・メリヤスはぎ:目と目を針で縫い合わせ、縫い目自体を完全に同化させる手法。
・巻きかがり:端同士を糸でかがり合わせるシンプルな手法。
各パーツにかかる張力や生地の厚みに応じて適切な手法を選択することこそが、手編みニットを単なる「手作り品」から「完成された一着」へと昇華させる秘訣です。