ウェブブラウザの検索窓に「raw」「zip」「pdf」といった文字列を打ち込む行為は、サイバー犯罪者の仕掛けた罠に自ら足を踏み入れる行為に他なりません。かつて存在した大規模な海賊版ポータルが国際的摘発によって次々と壊滅に追い込まれた結果、近年の違法ミラーサイトは極めて悪質なマルウェアの温床へと変貌を遂げています。
セキュリティ専門機関の追跡調査によると、違法漫画ファイルをホストするサーバーの多くには、アクセスしただけでバックグラウンドで悪意あるスクリプトを実行させる「ドライブバイ・ダウンロード」の仕掛けが組み込まれています。画面上では漫画の画像が表示されているように見えても、裏では暗号資産の不正マイニングスクリプトが稼働し、スマートフォンのバッテリーを異常加熱させたり、端末内のセッション情報を盗み出したりする被害が相次いで報告されています。
さらに、法的な包囲網も過去類を見ないレベルで厳格化しています。改正著作権法の施行以降、有償で公衆送信されているコミックの「違法ダウンロード」に対する刑事罰(著作権法第119条第3項)が適用対象となっており、私的使用目的であっても2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金、またはその双方が科される可能性があります。「無料だから」という短絡的な好奇心の代償としては、あまりにもリスクが釣り合っていません。