シリカ水を調べると目につく「体に悪い」「副作用がある」という噂ですが、結論から言えば、通常の天然水に含まれる水溶性シリカを適量摂取する分には健康被害のリスクは極めて低いとされています。
では、なぜ「体に悪い」と言われるようになったのでしょうか。主な理由は以下の2点に集約されます。
第一に、工業用の結晶性シリカ(アスベストなどに含まれる粉塵)との混同です。呼吸器から吸入する結晶性シリカには発がん性や肺疾患のリスクがありますが、ミネラルウォーターに溶け込んでいるのは無害な水溶性ケイ素(オルトケイ酸)であり、厚生労働省の食品衛生法でも人の健康を損なう恐れのない成分として認められています。
第二に、過剰摂取による内臓への負担懸念です。ネット上では「シリカ水を飲みすぎると腎臓結石になる」「肝臓に負担がかかる」といった声が散見されます。しかし、水溶性シリカは腸管から吸収された後、体内で必要な分だけ活用され、不要な分は約3〜9時間で尿として体外へ排出されます。そのため、腎機能障害などの持病がない限り、日常的な水分補給で臓器に悪影響が及ぶ心配はありません。
また、一部で話題に上る「ケイ素と水素水の違い」についても整理しておきましょう。水素水は水の中に気体である水素分子を人工的に溶け込ませたもので、主に抗酸化作用を謳った商品です。一方のシリカ水は、地層を通る過程でケイ素などの天然ミネラルが溶け込んだナチュラルミネラルウォーターを指します。人工的な添加物ではなく、自然の地層から湧き出たミネラルを補給できる点が大きな特徴です。