二人の現在の歩みを語る上で避けて通れないのが、ゆりさんの病気に関する事実です。彼女は2020年6月に公開した動画内で、国の指定難病(告示番号98)である「好酸球性胃腸炎(こうさんきゅうせいいちょうえん)」を患っていることを涙ながらに告白しました。
厚生労働省の難病情報センターが公表している医療データによると、好酸球性胃腸炎とは、白血球の一種である「好酸球」が消化管(食道、胃、小腸、大腸など)の粘膜に異常に集まり、慢性的な炎症を引き起こす疾患です。明確な発症原因は未だ完全には解明されておらず、何らかの食物アレルギー反応や免疫異常が関与しているとされています。
当時の告白動画やSNSの長文投稿で語られた「普通の食事が摂れず、激しい腹痛や吐き気で救急搬送されたこともある」「小麦、乳製品、卵、大豆、さらにはわずかな脂質すら受け付けない時期があった」という生の告白は、華やかなモデル・インフルエンサーとしての姿しか知らなかったファンに大きな衝撃を与えました。見た目は健康そのものに見えるため、周囲から「ただの少食」「ダイエットのしすぎ」と誤解される苦しみも吐露しています。
この過酷な闘病生活を最前線で支えてきたのが、パートナーであるいちろーさんです。彼はゆりさんの診断後、自ら栄養学やアレルギー除去食の知識を徹底的に学び、食べられる数少ない食材(特定の白身魚や米粉、無油調理の野菜など)を駆使して、毎日手作りの料理を振る舞い続けています。2026年現在も、季節の変わり目や気圧の変化で体調に波はあるものの、ステロイド治療や投薬コントロール、そしていちろーさんの徹底した食事サポートによって、無理のないペースで活動を継続しています。