厚生労働省や日本整形外科学会などの公的組織・専門学会は、湿布薬の長期漫然投与や過剰使用に対して定期的に注意喚起を行っている。最も頻度の高い接触皮膚炎(かぶれ)であっても、皮膚バリア機能が壊れることで薬剤の全身移行率が高まり、二次的な感染症やアレルギーの重症化につながる。
高齢者や慢性腎臓病、胃潰瘍の既往歴がある患者は特に脆弱だ。痛みを紛らわせるために湿布を常用していた高齢者が、気付かぬうちに腎機能を悪化させて緊急入院に至るケースも報告されている。外用薬だから安全という過信を捨て、全身に作用する医薬品としての認識を再確認する必要がある。