『半沢直樹』シーズン1の最終回、東京中央銀行の本部で行われた取締役会は、まさにドラマ史に残る名場面でした。半沢直樹は、伊勢島ホテルの運用失敗による120億円の損失隠しと、タミヤ電機を介した不正融資の首謀者が大和田暁常務であることを白日の下に晒しました。ぐうの音も出ない証拠を突きつけられた大和田常務は、プライドを粉々に砕かれながらフロアに膝をつき、屈辱の土下座を行いました。
金融庁検査という絶体絶命の危機を乗り越え、巨悪を倒した半沢。誰もが営業第二部次長から本部の要職への大出世を信じて疑いませんでした。しかし、頭取室に呼び出された半沢に中野渡謙頭取が冷徹に告げた辞令は、子会社である「東京セントラル証券への出向」でした。メガネの奥で静かに光る頭取の瞳と、怒りと戸惑いを押し殺して唇を噛みしめる半沢の表情のアップで幕を閉じたラストシーンは、当時の日本中に巨大な疑問と議論を巻き起こしました。