この衝撃的な裏設定が初めて公に描かれたのは、ファンディスク『Fate/hollow ataraxia』やコミック作品『Fate/tiger upper』などの派生タイトルだった。当初は制作陣のユーモアから生まれたパロディ的な企画であったが、あまりの反響の大きさに、今やファンの間では「半ば公式の事実」として定着するに至った。
本来の『Fate/stay night』におけるセイバーオルタは、聖杯の泥に汚染された悲劇的な存在である。しかし、アホ毛着脱による「コミカルなオルタ化」というアイデアは、重苦しい物語に清涼飲料水のような解放感をもたらした。シリアスとコメディを自由に行き来させるストーリーテリングの手腕は、同作が20年以上もの長きにわたってトップランナーであり続ける理由の一つと言える。