ゴルジ体(英語名:Golgi apparatus)は、動物や植物などの真核細胞に存在する主要な細胞小器官の一つです。電子顕微鏡下では、平たい皿や円盤状の膜構造(システルナ)が何層にも積み重なった特徴的なゴルジ装置の構造を確認できます。
この器官の名称は、1898年に独自の銀染色法を用いて小脳の神経細胞内にこの網目状構造を発見したイタリアの解剖学者・病理学者カミッロ・ゴルジに由来します。発見当初はその存在自体を疑う声もありましたが、のちの電子顕微鏡技術の発展によって実在が証明され、カミッロ・ゴルジは神経系の研究功績とあわせて1906年にノーベル生理学・医学賞を受賞しました。
無数の化学反応が同時進行する細胞内において、各細胞小器官が固有の役割を果たすなか、ゴルジ体は「物質の加工と交通整理」という極めて高度な役割を一手に引き受けています。